飼っていた犬のふん尿などが入ったごみを千葉県多古町の所有地に大量に捨てたとして、県警生活経済課などは20日、廃棄物処理法違反の疑いで、千葉市美浜区高洲、派遣社員、桧山健二容疑者(41)を逮捕した。同課によると、容疑を認め、「片付けるお金がなかった。住民や役所に迷惑をかけた」などと供述している。
逮捕容疑は、平成22年10月19日ごろから今年9月7日ごろまで、犬のふん尿や新聞紙が入ったごみ袋約117トンを多古町南玉造の所有地に捨てたとしている。
同課によると、桧山容疑者は元ブリーダーで、20?25年ごろまで犬のネット販売などを行っており、この所有地で犬を飼育していた。廃業後も犬の飼育を続け、多いときで70頭ほどがいたという。
ごみは敷地内に山積にされ、一部は周辺の山林などにもはみ出していた。桧山容疑者は22年にごみをいったん撤去したが、再びため込むようになり、同町などには近隣住民から「悪臭がする」といった苦情が相次いで寄せられていた。同町が何度も文書などで片付けるよう指導していたが、桧山容疑者は応じなかったという。
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