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2016年5月アーカイブ

 

ペット市場に参入 老犬用のハーネス人気

sippo 5月31日(火)11時40分配信

 学生服の生産量が日本一の岡山県。だが、少子化で中学・高校生は30年前とくらべて約4割減り、制服市場は細りつつある。曲がり角を迎えるメーカーが新たな道を探り、異分野に挑戦している。

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 東京ビッグサイト(東京都江東区)で4月初めに開催された国内最大級のペット用品見本市。約360社が出展した品々がずらりと並ぶ一角に、学生服メーカー「トンボ」(岡山市)のブースがあった。トンボが手がけるのは、足腰が弱った老犬向けの「歩行補助ハーネス(胴輪)」だ。

 チェック、デニム、トリコロール……。種類は41。犬種に合わせて複数のサイズをそろえている。身体の大きさに応じて輪の大きさを調節でき、ブースに訪れた愛犬家が次々と試着させていく。「ひざの関節を脱臼してから足腰が弱ってしまったんです。いつまでもちゃんと歩いてほしい」。鈴木直春さん(50)と妻の早智子さん(48)=千葉県習志野市=は13歳のヨークシャーテリアにハーネスを試し、購入を決めた。

 トンボは1876(明治9)年に創業し、1924(大正13)年に法人化。昭和の初めから学生服や体操服を手がける老舗だ。

 戦後のベビーブームを背景に業績を拡大し、丸洗いできる制服の開発や有名デザイナーとの連携を進めるなど、業界を引っ張ってきた。

少子化で学生服市場が縮小

 だが、少子化の影響で学生服市場が縮小。新たな分野への進出を模索していた中、1千億円余りとされる学生服市場を大きく上回るペット市場に注目した。

 市場調査を手がける「矢野経済研究所」(東京)によると、ペットの総市場規模は約1兆4千億円。最近のネコ人気でイヌの飼育数は減りつつあるが、一般社団法人ペットフード協会の調べでは国内では約990万頭に上る。昨年の1カ月あたりのペットに対する支出額も前年から約1割増えて7841円になり、平均寿命も15歳に近づく。

 愛犬が長生きする商品へのニーズがあるはず――。2年前にペット用品事業への参入を決めたトンボはハーネス開発に取り組んだ。そこで役立ったのが、成長のスピードが異なる子どもの学生服づくりで培ったノウハウ。社員が自ら締め付け具合を試したり、動物病院からアドバイスをもらったりし、サイズ調整機能をつけた多彩な種類のハーネスを生み出した。

「ムサシママ」「リキ丸パパ」……。見本市のブースに置かれた試着撮影会申込表の飼い主欄には、愛犬をかわいがる人たちの気持ちがあふれていた。事業企画課長の渡辺崇さん(49)は「学生服を買う親と同じですね」と言い、力を込めた。「ものづくりの会社としての挑戦。社を挙げ、収益の柱の一つにしたい」

 ハーネスは約1千の動物病院で取り扱い中。これまでに通信販売を含め、約4千点が売れたという。

その2 

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  動物に関わる法律に詳しい細川敦史弁護士はいう。

「ペットショップに対して提携病院の立場が弱いという側面はあるが、それでも、生体販売の現場において、獣医師の関わり方が形式的なものになっている。13年9月に施行された改正動物愛護法では、獣医師の果たすべき役割はこれまでより重くなった。消費者保護のためにも、獣医師にはより高度な職業倫理が求められていいと考える」

 そもそも、ペット店などで販売される犬猫に健康トラブルが減らないのはなぜなのか。前出の埼玉県の男性が訴えたペット店チェーン側の弁護士は、準備書面でこんな主張していた。

「ペットショップではペットをゲージ内で飼育保管しており、ゲージ内での運動量に限りがあるため、被告従業員らが本件猫の呼吸促迫や喘鳴に気付かなかったとしても不思議ではない」(原文ママ)

「(ペット店で販売される犬猫は)人間の好み(都合)に合わせて小型化したり新種をつくるために交配合を繰り返し[中略]血統が維持・左右されていることから[中略]雑種よりも、先天性疾患をもつ個体が必然的に発生しやすい」

 犬の遺伝病などを専門とする新庄動物病院(奈良県葛城市)の今本成樹院長はこう話す。

「健康な子犬や子猫を作るのがプロの仕事のはずなのに、現実には、見た目のかわいさだけを考えて先天性疾患のリスクが高まるような繁殖が行われている。大量に販売する現場では、簡単な健康チェックしかなされず、疾患を抱えた子がすり抜けてくる。そして、病気の子はあまり動かないので、ショップの店頭では『おとなしい子です』などという売り文句で積極的に販売される。消費者としては、様々な疾患が見つけやすくなる生後3カ月から半年くらいの子犬や子猫を買うことが、自己防衛につながるでしょう」

 

ペットを買ったら病気だった! 水頭症、心臓病…なぜか診断書は「異常なし」

 

 ペットショップで犬を買ったら病気にかかっていたーー。そんなペットに関するトラブルがあとを絶たない。犬猫の飼育頭数が減少傾向に転じており、犬の販売頭数も減っているとされるなか、国民生活センターに寄せられる相談件数は高止まりしている。
    
    ◇  ◇

【写真特集】購入後に病気だと分かったペットたち

「先天的な形成異常である頭部頸椎接合部奇形(CJA)と診断しました。水頭症や頭蓋骨形成不全なども併発していて、治療のすべがありません」

 大学付属動物病院でそう獣医師から告げられ、東京都三鷹市内に住む会社員の女性(35)は頭が真っ白になった。2014年5月、全国で約90店を展開する大手ペット店チェーンの店舗に何度も足を運んだすえ、約30万円で購入したメスのチワワ。自宅に迎えて間もなく、重大な先天性疾患が明らかになった。

 いま2歳。1日のほとんどをケージの中で過ごさせるしかない。12時間おきに薬を飲ませる必要もある。治療費の負担は重い。ペット店との話し合いで「犬を返却していただき、購入額を返金します」と提案されたが断った。女性はいう。

「お金がほしいわけじゃない。病気の犬を繁殖させたり、売ったりしている業者がいることが許せない。犬にも命があるのに、そのことを軽く見られているのが悔しく、悲しい

 国民生活センターには15年度、ペット店などで購入した動物に関する相談が前年度比5%増の1308件寄せられた(16年5月15日集計)。その大部分が、「買ったら病気にかかっていた」などペットの健康にまつわる内容だという。

「年1千超という相談件数は、各種相談のなかで目立って多い。状況が改善されず、相談件数が高止まりしているのは問題だ。トラブルが減らないため、購入時に病気の有無や保障内容についてよく確認するよう呼びかけている」(同センター相談情報部)
 トラブルが訴訟に発展するケースもある。埼玉県本庄市の会社経営者の男性(61)は14年12月、愛知県内に本社を置き全国展開するペット店チェーンを相手に、購入した猫に先天性疾患があったとして、治療費や慰謝料の支払いを求める民事訴訟を起こした。
 近所のホームセンター内の店舗でオスのロシアンブルーを購入したのは14年7月。埼玉県川口市の動物病院の院長名で出された「健康診断書」も一緒に受け取った。診断書では「耳」「心臓」など13項目中12項目について「異常なし」となっていた。
 だが購入した当日、近所の動物病院に連れて行くと「胸の中央部分が陥没している。獣医師であれば気づかないはずがない」と診断され、検査をして漏斗胸だとわかった。漏斗胸は多くの場合が先天性。重症化すれば呼吸障害を起こす病気だ。
 ペット店の店長は「取り換える。同じようなのでいいですよね」と言ってきた。納得できず、チェーン経営者に謝罪を求めると、役員から電話で「裁判してもらって構いません」と告げられた。男性は憤る。
「家族として迎えた子を、この会社は、まるで鍋や皿のように取り換えればいいと考えていた。経営者は謝罪もしない。経営姿勢を直してほしいと思った」
 大阪府堺市に住む公務員の男性(44)の場合、同市内のペット店で購入したメスのパピヨンに、先天性の心臓病である動脈管開存症(どうみゃくかんかいぞんしょう、PDA)が見つかった。特徴的な心雑音が発生するので、聴診だけでほぼ診断がつくとされる病気だ。
 ペット店経営者は犬の販売価格など約10万円を返金し、「(提携している)動物病院が健康だというので販売した」と話した。ペット店から渡された同市内の動物病院発行の「健康診断証明書」には確かに、「先天性疾患の有無」という項目も含め、すべてが正常であると書かれていた。

 男性は12年、手術費など約50万円の賠償を求めて動物病院を提訴した。「家族になった以上、何があっても一生面倒をみるのが当然。先天性疾患だからといって、見捨てることはできない。獣医師には誠実な対応をしてほしかった」と振り返る。
 一審は勝訴したものの二審で逆転敗訴となり、最高裁に上告したが棄却された。判決で「ペット店から依頼された獣医師が、子犬の心臓を注意深く聴診すべき注意義務を負うとはいえない」と告げられた。

熱中症にかかるのは人間だけではない。犬や猫も同じで、高温・多湿で発熱してぐったりし、ひどい場合には死に至る。病状は人間と同じでも、つらさを伝えられず、周囲も気づきにくい。

 車中での発症も多い。「うちの病院に来院される熱中症の犬の半分ぐらいが、車での留守番で発症しています」。こう話すのは、四国動物医療センター(香川県)の入江充洋獣医師だ。エアコンをつけたままなら大丈夫だと思いがちだが、犬の「ある行動」が急激に体温を上げるのだという。入江氏が続ける。

「車内に残された犬は『自分も連れていけ』とばかりに興奮し、窓を必死で引っかいたり、鳴きわめく。ほんの10分で体温が40度を超えることもあり、生死に関わる可能性が出るのです」

 沖縄県のペットメディカルセンター・エイルでは数年前、車中の「魔の10分」で意識を失った若いセッターを開腹したという。「運ばれたとき、体温は42度以上あり、いくら点滴しても下がらない。熱が高すぎて生理食塩水をお尻から入れても難しいと考え、おなかを開いて腸を水に浸して体温を調整したのです」。

 10リットルもの水を使い、奇跡的に犬は助かったというが、こんな事態にならないためにも予防を徹底したい。下記の「ペットを熱中症から守る10カ条」を参考にしていただきたい。

「ペットを熱中症から守る10ケ条」
(1)水分をいつでもどこでも、十分に摂れるように
(2)ハウスやケージを直接日光の当たる場所や熱源のそば、空気のこもる場所に置かない
(3)留守番させるときは必要に応じエアコンをつけ、室内ドアを開けて他の部屋や風呂場などへの「逃げ道」をつくる
(4)車に乗せるときは涼しい居場所をつくり、まめに休憩を
(5)車中にペットだけを残さない
(6)気温が高いときや日陰のない道での散歩はしない
(7)クールスカーフや、冷感服を上手に利用する
(8)舌を出してハアハアしていたら、涼しい場所で休ませ、水分補給を
(9)水を飲んでも熱が下がらない場合は、体を冷やしながら病院へ
(10)旅行に連れていくときは、外出先周辺の動物病院の連絡先を携帯電話に登録
(監修=水越美奈・日本獣医生命科学大学獣医学部准教授)

「働く犬」と言われると、警察犬や盲導犬を想像する人が多いのでは。しかし家庭の犬もどうやらしっかり「働いて」いる様子。『北里大学獣医学部 犬部!』の片野ゆかさんは、犬の特性について触れつつ、次のように話す。

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 ペット動物の代表といえば犬と猫。いずれも多くの人の心を掴んで離さない魅力に溢れているが、どちらが感動という言葉とマッチするかということでは、間違いなく犬のほうに軍配があがる。昔からよくある、犬が主人に忠誠心を抱くとか恩返しをするという話は、人間の都合を押しつけただけの擬人化で、彼らを深く理解したいのなら絶対に避けるべきだが、それを抜きにしても犬たちの行動には、とりわけ働く犬の存在には、犬好きのひとりとして激しく心揺さぶられるものがある。

 その理由は何なのか? 私は、犬たちの興味のベクトルが人間に向かっていることと関係があると思っている。それは犬たちが持つ高いコミュニケーション能力とも深くリンクしていて、最近では動物行動学などをもとに科学的にその詳細が解明されてきている。

 米国デューク大学の犬類認知センターの創設者ブライアン・ヘアによると、犬は自発的に人間の身振りを読みとる随一の動物だという。たとえば飼い主が何かを指さすと、犬たちはそれに注目してその意味を考える。この能力に限定すれば、DNAレベルで人間との違いが1.23パーセントしかないチンパンジーも遠く及ばないという。人間と犬が寝食を共にできるのは、彼らが自ら、私たちの行動や仕草から生活のルールを理解する能力に支えられているといってもいいのだ。

 さらに犬は、自分の仲間の種よりも人間と過ごすのを好むことも科学的に証明されている。つまり彼らは「あなたと一緒にいたい」「あなたの考えや好みを知りたい」という意志を持って人間と接していることになる。こうしてコミュニケーションを重ねることでお互いの信頼関係は深まり、しかもそれは揺るぎないものになる。人間と犬の共同作業が可能になるのはそのためだが、働く犬にはもうひとつ条件が加わる。

 彼らが一般の家庭犬と違うのは、目標に応じて人間と交代で主導権を握ることを学習している点だ。ハンガリーの動物行動学者アダム・ミクロシは、道順がわかっている視覚障害者と障害物を確認する盲導犬が一緒に歩くとき、お互いが素早く主導権の交代をくりかえしていることを明らかにしている。相手に判断を仰ぐだけでなく、状況に応じて「さあ、私を信頼してついて来て!」と言ってくれているわけで、まさに息の合った最高の相棒という表現がピッタリだ。もちろんこれは警察犬や災害救助犬など、すべての働く犬に共通している。そんな関係を目にすれば、多くの人は胸にジンワリとしたものを感じるし、犬好きであれば感動的なドラマを妄想せずにはいられないだろう。

 働く犬はさすがに頭がいい。我が家の犬とは大違いだ――。

 ここまで読んで、もしかしたら溜息をついている読者もいるかもしれない。だが、ちょっと待ってほしい。彼らは人間など及ばない身体能力を持っていて、それを発揮すれば家具や装飾品を台無しにできるし、それどころか中型犬ほどの牙と顎のパワーがあれば、あなたの指を骨ごと砕くこともたやすいのだ。

 でもたいていの犬たちは、そんなことはやらない。それどころか「待て」と言えばその場で待機するし、ゴハンだって許可を出すまで我慢する。帰宅すると玄関に迎えに来て、朝になれば散歩を促して貴重な休日を棒に振るのを食い止めてくれる。ソファに座れば「あなたは独りではない」とばかりに体のどこかをくっつけてくるし、晩酌の相手だってしてくれる。これらの行動のすべては飼い主の行動や仕草から読みとった「正解」で、私はこれを家庭犬ならではの仕事力だと考えている。そしてこの能力は、飼い主が時間と労力を愛犬に注ぐほど光輝くのだ。

 そもそもあなたのまわりに、これほどあなたの行動に注視してくれる相手がいるだろうか。「いる」という幸運な人はさておき、それ以外の方はいま一度、愛犬の仕事力に注目することをおすすめしたい。

  ペットとともに機内で空の旅を楽しめる日本初のフライトが、実現しました。

 20日、成田空港の全日空のカウンターに集まった犬を連れた乗客たち。ペットは、通常、出発カウンターで「手荷物」として預けられ、飼い主と離れ離れになりますが、20日は違いました。飼い主たちは愛犬とともに搭乗ゲートに。全日空は、20日、ペットと飼い主が機内で一緒に過ごせるチャーター便を日本で初めて運航したのです。

 「うれしいです。一緒に旅できるのは」(乗客)

 今回のフライトは、2泊3日の北海道旅行ツアーとして販売され、全日空によりますと2日間で完売したということです。

 機内では飼い主とペットが隣同士の座席で過ごせるほか、犬用のお菓子やドリンクが提供されたということです。参加者87人と犬44匹が搭乗したということで、全日空は「今後も企画を検討していきたい」としています。(20日19:18)

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