プチドッグ★BLOG TOP

2011年9月アーカイブ

不況の中にあっても、堅調なのがペット産業。もちろんペットグッズも様々なものが登場している。とくに犬用グッズは、市場が大きいこともあってか種類が豊富。人間用としてはおなじみの物であっても、犬用と聞けば“まさか!”と仰天するようなアイテムが続々生み出されているのだ。

例えばその一つが「コーニアルバンテージわん」なる、犬用のコンタクトレンズ。そういえば、犬はあまり視力がよくないって聞いたことがあるけど…。

「いえ、こちらは視力矯正用ではなく、目に傷を負ったワンちゃんに付ける“治療用”として開発したものです。素材は人間が使っているソフトコンタクトレンズと同じですが、目の表面についた傷を保護して痛みを和らげるために使います」

そう教えてくれたのはこのアイテムを開発した、メニコンの関連会社「メニワン」の薬剤師である近藤さん。なんだ、人間のコンタクトとは目的が違うのか。主に、眼科に強い動物病院に置いてあるもので、1つ(片目)1万円が相場なんだとか(点眼薬、治療費込み)。

目の保護グッズがあると思えば、足を保護するグッズも存在する。「犬用シューズ」なんて聞くと、冗談のように思えてしまうが、もともとは熱いアスファルトやガラスの破片などから足を保護するという、実用目的のアイテムなのだ。さらに、最近では保護目的のみならずウィンタースポーツ用やアウトドア用など、より目的ごとに細分化された幅広い品ぞろえとなっている。

ウィンタースポーツ用は雪が中に入りにくい構造になっており、アウトドア用はメッシュ素材で通気性が抜群。両方ともソールにはグリップ力の高い素材を使用し、犬が動きやすいように計算して靴底の溝を刻むというこだわりようだ。金額は4足セットでおおよそ5000?1万円といったところ。調べてみたら、アウトドア用って9.11で活躍した人命救助犬も履いていたみたい。

同じく足の裏の保護グッズとして、肉球を愛する飼い主の間で「肉球用のトリートメントクリーム」が注目を集めており、蜜蝋入り、セラミド入り、天然素材など様々な特徴を持つクリームが販売されている。夏場の熱い地面で受けたダメージや、冬の乾燥によるかさつきから肉球のプニプニ感を守ってくれる、いわばハンドクリームのようなものなのかも。ちなみに金額は1個800?2000円程度。

最後に実用性からはちょっと離れるグッズを。これは、洒落のわかる犬用のパーティグッズなのでしょうか? なんと犬用のウィッグも存在するんですね。切れ目から耳を出して頭にすっぽりとかぶせれば、愛犬が美しいブロンドヘアや、ファンキーなアフロヘアに。小型犬だとウィッグに埋まっている感が出てしまうのはご愛敬。1つ1500?5000円と、メーカーによって金額が大きく異なるみたいだ。

ここで紹介した以外にも、思わず「人間用の間違いじゃないの?」と聞き返したくなってしまう驚きの犬グッズはまだまだたくさん存在する。正直門外漢の理解を超えているものもあるけれど、犬への愛情も感じるし、『大日本アカン警察』の松本人志風にまとめるなら“あかんくない!”なり。
 

 

web R25 9月17日(土)6時5分配信

ペットショップの犬のケージでよく見かける「血統書付き」の表示。なんとなく“高級な犬”であることの想像はできるけど、詳細はイマイチわからない。そもそも血統書にはどんな意味があるのだろう。

「血統書とは純血犬であることを証明するもの。これを発行する大きな目的は、繁殖する際に近親交配によって血が濃くなりすぎることを防いだり、他の犬種との混血を防いだりするためです」

そう教えてくれたのは、国内で流通する犬の血統書の90%以上を発行するジャパンケネルクラブの広報担当者。血統書には、犬種名、犬名、性別、毛色、DNA登録番号などのほかに、父犬と母犬の血統図が記載されており、これをもとに繁殖すれば、確かに血が濃くなりすぎることや他の犬種との混血をさけることができそうだ。

「血統書には最低でも3代までさかのぼることができる血統図が表示されています。さらに血統をさかのぼりたい場合は、4代祖血統書もあるので問い合わせてみてください」

では、犬の血統書というものはどのような経緯で誕生したのだろうか。

「もともとイギリスでは、より狩猟に適した馬を作るためにその血統が管理されており、やがて狩りに同行させる犬も馬と同じように血統を管理するようになったことが起源だといわれています。ちなみに現在ケネルクラブは世界各国にあり、基本的には頭に国名がつきますが、最初に設立されたイギリスのケネルクラブだけは、ザ・ケネルクラブとされているんですよ」

ちなみに、国内では1年でどれくらい血統書の登録が申請されているのだろう?

「ジャパンケネルクラブでの数となりますが、2011年では37万7553頭を登録いたしました。犬種の中で一番多かったのがプードル種。ほとんどがトイプードルで、約9万頭になります。次に多かったのがチワワで約7万3000頭、3番目がダックスフンドで約5万頭になっています」

どこか“箔付け”のオプションのように感じてる部分があった血統書だけど、犬種それぞれの特徴を守るという大切な役割があることが分かった。愛玩目的ではなく、将来的に犬に子どもを産ませようとしている人は、とくに注目する必要がありそうだ。

 

このアーカイブについて

このページには、2011年9月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2011年8月です。

次のアーカイブは2011年10月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。