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2014年7月アーカイブ

余命少ないペットの治療を打ち切ることも重要」と獣医指摘

 動物には自然に定められた寿命があるもの。とはいえ昨今の動物医療の進歩やペットフードの普及などでペットも長生きできる環境が整ってきた。それに伴い、飼い主が向き合わなければならなくなったのが、ペットの老いと“看取り”。ペットが末期の重い病気にかかったり、介護が必要になった際、つらい決断を迫られる飼い主が増えている。

 兵藤動物病院(神奈川県横浜市)獣医師の兵藤哲夫さんは次のようにいう。

「まず、動物と人間は違うという認識を持ってほしい。人間には想像力がありますが、動物にはありません。動物が考えるのは、いま現在のことだけ。なぜケージの中に入れられて点滴をしなければならないのか、理解はできないのです。だから末期で余命いくばくもないのであれば、治療を打ち切り、自分の家で最期を迎えさせてあげたいと、ぼく個人は考えています」

 一方、飼い主の心をサポートするグリーフ(悲嘆)ケアも重要と認識されはじめてきた。

「ペットがもうすぐいなくなってしまうかもという不安を抱えたまま治療に向き合っている飼い主に、症状を一方的に伝えると恐怖や孤独感が大きくなってしまいます。飼い主が迷いや苦悩を安心していえる環境を獣医師がつくっていくことが、いま必要とされていると考えています」

 そう話すのは、動物医療グリーフケアアドバイザーでもある獣医師の阿部美奈子さん。

「治療を受けさせても、受けさせなくても、飼い主には“これでよかったのだろうか”という葛藤がつきまといます。だから、飼い主の選択が、ペットにとって最良だったと肯定してあげる人の存在が必要なのです。その役割をホームドクターや病院のスタッフに担ってほしい」(阿部さん)

 

ペットとして犬や猫を飼っている方もいることでしょう。可愛いペットから人間が食べているものをねだられると、つい与えたくなってしまいますが、実は人間は平気でも、犬や猫に与えてしまうと手術をしなければならない恐ろしい食べ物もあるのです。

犬や猫が食べてはいけない食べ物について、田柄動物病院の獣医師・池田丞さんに教えてもらいました。

 

■1:タマネギを含むネギ類全般

犬や猫にタマネギを食べさせてはいけないのは有名ですが、タマネギだけでなく、長ネギ、ニラ、らっきょうなど、ネギ類全般もダメです。また、タマネギ自体を食べなくても、タマネギのエキスがしみ込んでいるスープや肉じゃが、ハンバーグ、オニオンリング等もNGです。

ネギ類には血液中の赤血球を壊す物質が含まれているので、貧血や血尿を引き起こしてしまいます。

 

■2:チョコなどのカカオ類

チョコやチョコ菓子に含まれるカカオ類は、中枢神経を刺激することにより不整脈、嘔吐、痙攣を起こす場合があります。ミルクチョコより、最近はやりのビターチョコの方が危険度は高めです。

 

■3:人間の鎮痛剤

頭痛薬や風邪薬に含まれる鎮痛剤は、人間より犬や猫の方が中毒症状を起こしやすいです。体重50kgの人間が飲む1錠分は、犬猫に換算すると何倍量にも相当します。犬猫が誤って飲んでしまうと、胃腸障害や肝機能障害を引き起こす可能性があり、猫は犬よりも強い症状が表れることがあります。

 

■4:ぶどう・レーズン

症状の出ない犬もいますが、犬にぶどうやレーズンを大量に摂取させると腎不全を引き起こす場合があります。

 

■5:海産物やミネラルウォーター

煮干しや鰹節は猫の好物ですし、ミネラルウォーターは水道水より良いというイメージもありますが、これらを食べ続けることにより、膀胱結石を作りやすくなってしまいます。犬は比較的水を飲む動物なので尿が濃縮することも少ないですが、猫は水をあまり飲まないので、リスクは犬よりも高くなります。

 

■6:種を含んだ食べ物

梅干しや桃など、比較的大きな種を含んだ食べ物を人間が食べていると、犬は「人間が食べているものは美味しい!」とインプットされてしまうため、少し席を外した隙に盗み食いをしてしまう場合があります。

実の部分は消化されてしまうので問題ありませんが、種は消化できないので腸閉塞を引き起こす事があります。これは猫には少なく、犬に多い事故です。腸閉塞を引き起すと、種を取り出すために手術が必要になってしまいます。

 

いかがでしたでしょうか。意外な食べ物がNG項目に含まれていたことかと思います。大切なペットがうっかりNG食品を食べてしまわないよう、日頃から気をつけて見ていてあげてくださいね。

 

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