お盆休みを利用して遠方へ出掛ける予定があるかもしれませんが、渡航先の諸外国でうろつく野良犬や、国内の大型キャンプ場などに連れ込まれた他人の飼い犬にかまれるトラブルが近年増加しています。
そこで今回は、南大阪警察犬・愛犬訓練所のホームページ『犬の学校』の情報をもとに、犬にかまれやすい行動をまとめました。人の飼い犬であっても一定の行動をするとかまれるリスクがあるのでしっかりと学んでください。
■かまれる人にはパターンがある
犬にかまれる人には特定のパターンがあります。そのパターンを知らないとかまれるリスクが高まります。具体的には、
(1) 犬と出会った瞬間に棒立ちになる
(2) 犬の目を見つめる
(3) 犬の真正面から早足で近付く
(4) 犬の首や頭をつかむ
(5) 犬の周りで子どもを騒がせる
といった行動がトラブルを招きます。非常に重要なポイントなので少し詳しく見てみましょう。
■1:犬と出会った瞬間に棒立ちになる
犬の世界では不動の姿勢が敵意を表します。犬同士のけんかでは、突進をする直前にお互い動きを止めます。その行動と誤解されないように立ちすくまないでください。
■2:犬の目を見つめる
恐怖のあまり犬を見つめないでください。犬は自分の方が脅かされていると誤解して反撃に出ます。
■3:犬の真正面から早足で近付く
犬が好きな人が取りがちな行動ですが、かわいいからといって正面から急に近付くと犬が反撃に出てきます。
■4:犬の首や頭をつかむ
こちらも犬好きな人の取りがちな行動ですが、他人の犬に親愛の気持ちを表現しようといきなり首や頭をつかむと、かまれる恐れがあります。ムツゴロウさんは別格です。
■5:犬の周りで子どもを騒がせる
子どもが甲高い声で騒ぎ回ると犬が驚いてかむ恐れがあります。小さな子どもがかまれたら大変な騒ぎになります。家族でキャンプへ出掛けるときなど、犬の居る場所に子どもを連れていくときは、リードでつないだり柵で隔離してもらうよう、飼い主にお願いをしましょう。
専門家によると、犬にかまれる人は一度でなく繰り返しかまれるという傾向があるようです。思い当たる節があるのならば、今日から行動を改めて行楽地へのご旅行に備えてください。